Thermal Cam3X、Thermal Cam BOSONとも最新バージョンはM1 Macに対応します。速い速いと言われているM1プロセッサですが、Bionic A13と比べてニューラルネットワークエンジンを倍にした効果がどの程度のものか全く未知数だったので、その検証も兼ねて今回アプリを修正しています。Thermal Camシリーズは標準YOLOv3の16ビットまたは32ビットデータとCoreMLライブラリを使用しているのでM1の本当の実力がわかってきます。結果的にはM1 MacBook Airでビルド&実行した場合、AI認識時間が416x416の入力画像で最高0.017sec。つまり最高58fps程度になることがわかりました。Linuxマシンで外付けGPUを使っている皆さんはこれがどれだけ速いか理解できると思います。(少なくとも手元にあるInteli7+Nvidia1080Ti並みです)また、iOSと比べてファイル操作が非常に楽になるので、もともとThermal Camの持っている学習済みデータの入れ替え機能が存分に発揮できるようになります。そしてMac Book Airの場合、長時間稼働させても本体が熱くならず、電池の減りも気にならなくなります。
ただし、現状はアプリストアを通すとM1バイナリコードであるにもかかわらず、AI認識スピードが10fpsくらい落ちてしまうようですが、それでも今回のものは最高42fpsで画像認識します!。M1 Macで動作させる場合は、iOS版と多少操作方法が違うので以下に説明します。
Thermal Cam3X Thermal Cam BOSON
最新バージョンのM1対応について
設定方法
iOSの設定機能はメニューバーの「Thermal Cam3X」-->「環境設定」で変更します。
Thermal Cam3Xの場合は初期段階でPIとの接続になっています。ESP8266を使用する場合はここで変更します。また画像認識データをダウンロードしてもここでYoloをONにしないと、画像認識しませんので注意してください。
学習済みデータの保管先
HOME/Library/Containers/アプリ名/Data/Documents です。また、Finderでライブラリフォルダを見るには設定変更が必要です。